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胃・小腸・大腸の働きと病気

胃・小腸・大腸はどのような働きをしているのか?胃・小腸・大腸にはどのような病気があるのか?について詳しく説明します

   
カテゴリー「胃の薬」の記事一覧

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H2ブロッカーってどんな胃腸薬?

H2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)は胃潰瘍や胸焼けなどの症状がある場合に非常によく処方されるお薬です。
かつては、胃潰瘍の治療は潰瘍部分を切り取る外科手術が主流でしたが、H2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)が開発されたおかげで、手術することもなく薬物治療のみで治療できるケースが多くなりました。
そして、医療用での実績が評価されて1997年には市販薬としても販売が許可されるようになり、店頭でもH2ブロッカー配合薬が購入できるようになりました。

H2ブロッカーはどのようにして胃酸分泌を止めるのか?

胃酸は胃粘膜の防御が弱っている部分を消化して胃壁に潰瘍を起こしたり、粘膜組織のない食道に逆流して食道を消化して胸焼け・逆流性食道炎を起こしたりする主な原因となります。
H2ブロッカーはこの胃酸の分泌量を抑えることで胃潰瘍や胸焼け・逆流性食道炎を改善するお薬なのです。
ではどのようにして胃酸の分泌を抑えているのでしょうか?

胃酸は、胃腺にある塩酸を分泌する壁細胞という細胞によって作られます。
胃酸を分泌する壁細胞
壁細胞にはプロトンポンプという酸を分泌するところがあって、プロトンポンプはアセチルコリン、ヒスタミン、ガストリンという物質の刺激によって作動します。
壁細胞には各物質を受け入れる受容体があり、それぞれの物質がこの受容体に結合することでプロトンポンプが作動するのです。
H2ブロッカー

H2ブロッカーという名前の理由

このうちヒスタミンはアレルギー反応などでよく耳にするヒスタミンですが、受容体の種類によって結合したときの作用が異なり、壁細胞のヒスタミン受容体は2型の受容体です。
H2ブロッカーのHはヒスタミン(Histamine)の頭文字のHであって、2番目に発見された種類のヒスタミンということでH2なのです。
このH2の受容体にヒスタミン結合するのをブロックする薬なので、H2ブロッカーと名付けられています。
アセチルコリン、ヒスタミン、ガストリンのうち、ヒスタミンが最も酸分泌作用が強いため、この受容体の結合を防ぐことで、胃酸の分泌を抑えることができるのです。

H2ブロッカーの種類

H2ブロッカーには次のような種類があります。
下記以外にも特許切れの医薬品を別会社が同じ有効成分で作ったジェネリック医薬品(後発医薬品)も多数発売されています。
一般名称主な商品名
シメチジンタガメット(大日本住友製薬)
塩酸ラニチジンザンタック(グラクソ・スミスクライン)
アバロンZ(大正製薬)
ファモチジンガスター、ガスター10(第一三共ヘルスケア)
ニザチジンアシノン(ゼリア新薬工業)
塩酸ロキサチジンアセタートアルタット(アスカ製薬)
ラフチジンプロテカジン(大鵬薬品工業)
ストガー(ユーシービージャパン)
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プロフィール

会社名:
増田製薬株式会社
住所:奈良県橿原市川西町429

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