ピロリ菌は日本の全国民の2人に1人が感染しており、特に40才以上では70%以上という高い感染率となっています。
ピロリ菌の感染は、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こす原因の1つである可能性が高く、また、胃がん患者の約98%がピロリ菌に感染しているということから、胃がんにも深く関わっているといわれています。
ですから、自分がピロリ菌に感染しているかどうかということはとても気になるところです。
ピロリ菌感染の有無をについては、ピロリ菌検査をすることで知ることができます。
病院でも検査してもらえますし、自宅で検査できる製品も販売されています。
ただし、ピロリ菌に感染していても、実際に胃炎や胃潰瘍などの症状が現れるのは約3割で、残りの約7割は症状が現れません。
ですから、ピロリ菌に感染しているからといって直ちに治療しなければいけないということではないことをまず理解しておきましょう。
自宅でできるピロリ菌検査方法は、血液検査による方法が主流です。
注文して送られてくるピロリ菌検査キットで採血して、それを検査センターに返送して分析してもらいます。
そうすると、1週間~10日後に検査結果シートが郵送されてきます。
こちらの商品は厚生労働省より承認を得ている医療器具で、検査の信頼度は高いです。
血液検査以外にも尿や便を採取して分析するピロリ菌検査キットもあります。
採血に抵抗がある方はこちらをご利用になられてはいかがでしょうか?
このように自宅でピロリ菌検査できると便利ではありますが、ピロリ菌検査結果が陽性であった場合にピロリ菌除菌治療も考えているのであれば、最初から病院で検査したほうがよいでしょう。
一方、病院では、慢性胃炎などの症状がなくて、ピロリ菌検査だけをしたい場合は保健適用の対象にはなりません。
検査料と検診料が全額自己負担となってしまい、恐らく自宅でできる検査キットより高くなってしまうでしょう。
ですから、ピロリ菌検査だけしたいという場合には、自分で採血等するのは面倒・不安という方以外は、自宅でできる検査キットを利用される方がよいかと思われます。
◎自宅でできる検査キットをお奨めする方・病院に行く時間がない方
・病院に行きたくない方
・病院検査より安くすませたい方
・陽性でもピロリ菌除菌治療は考えていない方
◎病院での検査をお奨めする方・病院で診療してもらう時間的余裕のある方
・自分で採血等するのは面倒・不安という方
・陽性の場合、ピロリ菌除菌治療まで考えている方
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